なぜ私たちは研修初日に “Why are you here?” と問いかけるのか
- dyamamoto29
- 5月26日
- 読了時間: 3分
インドでの2ヶ月研修が始まる初日。
私たちは必ず、参加者に同じ問いを投げかけます。
“Why are you here?”
なぜ、あなたはここにいるのか?
この2ヶ月で、あなたは何を成し遂げたいのか?
とてもシンプルな問いです。
でも、この問いにすぐに本音で答えられる人は、ほとんどいません。
最初に出てくるのは、“正しい答え”
多くの参加者が最初に口にするのは、こんな言葉です。
「会社の期待に応えたいです」
「人事に選んでもらったので成果を出したいです」
「将来、海外駐在を目指しているので成長したいです」
「グローバル人材として必要な力を身につけたいです」
どれも間違いではありません。
むしろ、とても真面目で立派な目標です。
でも、そこで私はもう一度問いかけます。
“それは、本当にあなた自身の目標ですか?”
他人軸の目標では、人は苦しくなる
会社の期待。
上司の評価。
人事から選ばれた責任。
こうした外側の理由は、もちろん大切です。
社会人として、それを意識するのは自然なことです。
でも、インドのような不確実な環境に入ると、それだけでは持ちません。
思い通りにいかない。
価値観が合わない。
自信をなくす。
失敗する。
思ったような成果が出ない。
そんなとき、
「会社のために頑張る」
「期待に応えなければ」
だけでは、心が苦しくなっていきます。
なぜなら、それは“他人軸”だからです。
本当の変化は、自分の内側から始まる
しばらく対話を続けると、少しずつ違う言葉が出てきます。
「本当は、自分に自信をつけたい」
「いつも逃げてしまう自分を変えたい」
「人の目を気にして動けない自分を変えたい」
「本当の意味で強くなりたい」
こういう言葉が出てきた瞬間、空気が変わります。
それは、“正しい答え”ではなく、本人の本音だからです。
ここに触れた人は、研修への向き合い方が変わります。
2ヶ月は、長いようであっという間
2ヶ月という時間は、一見長く感じるかもしれません。
でも実際に始まると、本当にあっという間です。
目の前のミッション。
現地企業とのやりとり。
異文化での生活。
仲間との関係。
想定外の出来事。
毎日が濃すぎて、気づけば時間はどんどん過ぎていきます。
そんな中で、
「自分は何のためにここにいるのか」
が明確な人と、そうでない人では、大きな差が生まれます。
目標がある人は、日々の出来事の意味が変わる
例えば、
バスが来ない。
現地スタッフとうまくいかない。
自分の英語が通じない。
チームで衝突する。
同じ出来事でも、
「なんでこんなことが起きるんだ」
で終わる人もいれば、
「これは、自分の何を試されているんだろう」
と捉える人もいます。
違いは、目標です。
2ヶ月後の“ありたい自分”が見えている人は、
日々の出来事を成長材料に変えていける。
私たちが最初に目標設定を大切にする理由
私たちの研修は、ただ海外経験を積む場ではありません。
自己認識を深め、行動変容を起こす場です。
だからこそ、最初に問いかけます。
Why are you here?
この問いは、目標設定のためだけではありません。
その人が、自分自身と向き合う入口です。
本当は何を求めているのか。
何を変えたいのか。
どうなりたいのか。
そこに触れたとき、研修は単なる経験ではなく、意味のある旅になります。
最後に
人は、目の前の出来事だけでは変わりません。
その出来事を、どんな意味で受け取るか。
どんな未来につなげるか。
そこに“自分の本当の目的”があるかどうかで、変化の深さは変わります。
だから私たちは、初日に問いかけます。
Why are you here?
その答えを探すことこそが、変化の始まりだからです。



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