1. スタディツアーの概要
ツアーの目的:
インドの大学生に日本の文化、テクノロジー、イノベーション、そして大田区の日本屈指のものづくり技術の現場を視察することで、学生たちの日本の文化や技術に対する興味を引き起こし、将来のキャリア形成に生かす機会を提供します。同時に、このプログラムを継続的に実施することで、インドと大田区の間で国際的な交流を促進し、相互理解を深める一助となることを目指します。
参加者:
インドのプネ市にあるMIT-WP大学(マハラシュトラ工科大学)の工学生19名、引率教員1名、インド人コーディネーター2名。https://mitwpu.edu.in/
日時: 2023年11月7日(火曜)10時〜17時半
2. 訪問先とスケジュール
当日の様子
3. インド人学生からの質問や洞察
19名のインド人学生は初めて日本を訪れ、街並みや清潔さ、発展した、日本人の振る舞いなど、インドとの文化の違いをたくさん実感したようです。さらに、“日本の印象は?”の問いに対して、Clean(清潔でゴミがない), Discipline(規律がある)、Kind(親切心や優しさ)、といった印象を持ったようです。
HICITY・PIOPARKにおける大田区の企業支援に関して、インドから日本にビジネス進出時に大田区を窓口することは可能か、PIOPARKを拠点とする場合の費用などより具体的で実務的な質問が寄せされました。メタリズムでは、ヱビナ電化工業のめっき加工技術について、どのようにめっき加工を判別するのか?などiPhoneを用いながら質疑応答が交わされていました。また土木工学を専攻とする学生らはメタリズムの内装やデザインにも興味を示していました。
テクノFRONT森ヶ崎においては、インドには工場アパートがないことから、その存在理由や費用面に関する質問が相次ぎました。ロカリスジャパン, Xenomaからのプレゼンやデモには非常に高い関心をもち、実際に技術的なデモを体験、またプロダクトに実際に触れられたことが良い学びの一環となったようです。
引率教員・インド人コーディネータからは、スタディツアーを通じて学生たちの視野が広がり、多くの気づきや学びを得られたことが良かった。また企業や行政の方々と接する機会が多くもてたことが学生たちにとって貴重な体験になったとの感想が寄せられました。
最後に、学生からのコメントの一つとして、“大学卒業後はイギリスに留学を予定していますが、留学先を日本に変更したい”といった声も聞かれました。今後ますます多くのインド人学生が日本や大田区に関心を寄せ、両国の交流が深まることを期待します。
4. 今後の展望
インドのプネは大学が数多くあり、また日本語を学ぶインド人学生が最も多い都市でもあり、日本への関心も高い状況です。今回のスタディツアーの成果を踏まえ、他の大学にも展開し、来年以降も同様のツアーを計画し、継続的に実施してきたいと考えております。また、インドと日本や大田区との国際交流の促進のためにも、インドの企業向けのビジネスツアーの企画やスポーツ交流企画も考えて行きたいと思います。
最後に
本スタディーツアーは櫻井様、大田区の産業経済部工業振興課、各企業様のご協力のもと実現できました。ご協力頂きました関係者や企業のみなさまには心より感謝申し上げます。今後も、大田区とインドの国際交流や事業機会の促進に向けて、継続的に活動していきたいと思っております。
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