インドの環境で結果を出せるグローバル人材を!
フジヤマカンパニーは、インドで社会人や学生を対象にグローバルビジネス研修を提供しています。この研修に参加した方々は、インドに関する感情や人生観に大きな変化を経験し、自身のマインドセットに変化が生じ、成長していきました。なぜインドが人の成長を促すのか、行動変容が起きやすいのか、その理由について考察していきます。
インドが人の成長を促す理由
日本の常識が通用しない環境:インドでは、日本で当たり前だと思っていることが通用しないことがよくあります。このような状況で、研修生たちは新たな視点やアプローチを求められます。自分の固定観念を捨て、柔軟な思考や対応力を身につける努力が成長につながります。
価値観や常識が壊される経験:インドでは、自分の価値観が大きく揺さぶられる機会が数多くあります。研修生は異文化や異なる価値観に触れることで、既存の枠組みを超え、新しい考え方や価値観を取り入れる努力を行います。このような経験は個人の成長につながる要素となります。
自己の弱さや無力さに向き合う経験:インドでは、困難な状況や社会的な課題に頻繁に直面します。このような状況において、研修生たちは自己の弱さや無力さを痛感し、自分の内面に向き合う機会を得ます。本当の自分とは?考えはじめます。
日本の常識はインドの非常識
インドで自分のメガネ(日本の常識や当たり前)が壊される要因の一つは、インドの圧倒的なカオス度と異人種度だと思います。以下の図は、私たちが独自の視点から作成した異文化ギャップマップです。インドで、私たちの目に飛び込んでくるのは、異なる景色や色、街の匂い、空気感、そして多様な価値観を持つ人々です。他のアジアの国々と比較しても、インドの異文化ギャップは最も大きいと考えます。
自分の価値観という鏡が壊されると、”自分って何者”、”今までの自分は何だったのだろう?”と自分の内面への問いが始ります。自分について深く向き合うことで、自己認識を高めることができます。
日本人がいかに恵まれているか思い知らされる
インドの貧困層は1億7,000万人以上で、その多くの人たちが1日1.90ドル未満で生活しています。街を歩いていると物乞いする子供達に多く遭遇します。中には親がいないストリートチルドレンもいます。そんな子供たちの姿や目を見ると、いかに日本人は自分は恵まれているか、感謝の気持ちが湧くと同時に、痛い複雑な気持ちになります。
そして、インドにいると、日本にいる時に一歩踏み出せなかった行動や挑戦が、小さなことにかんじられるようになります。これまで、自分の経験や思い込みで、無意識に出来ない、やらないを選択してきたのかもしれません。しかし、実際に行動を起こしてみると、その判断基準は自分の思い込みに過ぎなかったことに気づくのです。
インドのカオスな環境に身を置くことで、怖さや不安といった心のブレーキが外れ一歩踏み出す勇気が出てきます。そして、新しいことにチャレンジしたいという気持ちが湧き上がり、行動を起こすようになるのです。つまり、自然と自身のコンフォートゾーン(心地良い環境)から抜け出すことになります。言い訳を探すのではなく行動に移す。自分自身に挑戦を始めるのですね。
行動変容ステージモデル(以下の図)に置き換えると、新しい事にチャレンジしよう!と行動に移す前の心の準備ステージ(準備期)がありますが、インドの環境は準備期から行動期に移す後押しをしてくれます。その後押しは非常に強力であり、ゆとりを持って考える余裕はありません。
つまり、やるしかない状況とマインドが自然と形成されるのです。
そして行動に移します。行動すると何らかの気づきや学びがあり、そこから自分が何を感じ学んだか自問自答する。経験を通じ自分と向き合うことで自身の成長に繋がります。
言い換えると、インドは行動を起こさせる国です。
環境は人を変える、成長したければ環境を変えろ、と良く耳にしますが、その通りだと思います。インドの様な環境はタフネスレベルがぐんと上がりますが、より厳しい環境で自分を変えたい、成長したいと思う人には、ぴったりの環境です。
まとめると、行動変容を起こすためには以下の要素が必要です。
目標を持つ:自分がどうなりたいのか、どう変わりたいのかを明確にすること。
成長マインドセットを持つ:自分にできると信じ、挑戦する意欲を持つこと。
成長が促される環境:この要素が加わることで、行動変容はより加速します。インドは他の国よりもタフでカオスな環境であるため、成長スピードが速いのです。
人材育成担当者の皆様には、インドの環境が人材の成長を促す理由をお伝えしました。インドでの経験は、参加者たちの視野を広げ、チャレンジ精神を養う上で貴重なものです。ぜひ、この機会を活かして、人材育成戦略に取り入れていただければ幸いです。
(フジヤマカンパニーのインドプログラムについて)
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